よいデザインを通じて、国民生活や産業の発達を目指そうと、グッドデザイン賞が毎年選定されています。

「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を母体とする、我が国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。その目的は、商品の良質化により、生活の質的向上と産業活動のさらなる高度化であり、デザインを活用して社会全体を推し進めていくことをその役割としています。

「グッドデザイン賞」は、商品デザインの部門のみならず、全ての生活分野、全ての産業分野にデザインは必要であるという視点から、原則的にあらゆるものごとを審査対象としています。すなわち、建築・環境デザイン部門、コミュニケーションデザイン部門等においても、その対象となっています。たとえば、2004年度の大賞を受賞したのは、こども向けテレビ番組である『NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」「ドレミノテレビ」』です。

ところで、デザインを通じて産業の発達を目指すための法律として、意匠法があります。意匠法の法目的は、「意匠の保護及び利用を図ることにより、意匠の創作を奨励し、もつて産業の発達に寄与すること(意匠法第1条)」です。意匠法の保護対象は物品の美的形態なので、上記のようなテレビ番組は保護されませんが、グッドデザイン賞とは別の方向から、産業財産権法の一つとして産業の発達に貢献しています。

そういえば、私が幼いころ夢中になった(今も夢中ですが)任天堂のファミリーコンピュータ(通称ファミコン。話はそれますが、「ファミリーコンピュータ」も「ファミコン」も両方とも、様々な態様で商標登録されているようですね。)も意匠登録されていたし、私が好きなホンダのスーパーカブやスバルのスバル360などのオートバイ・乗用自動車も登録されていたようです。

よいデザインの商品が売られていると、やはり買いたくなるし、何よりもそれらと共に生活していると楽しくなると思います。そういう意味からしても、グッドデザイン賞や意匠法は生活の向上・産業の発達に果たす役割は大きいと考えます。

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