書籍の情報を検索対象とする、Googleのサービス「Google Print」に著作権の問題が浮上しています。

図書館の大量の本を目の前にして、Yahoo!やGoogleのようにキーワード検索できたらいいのに、と思ったことはないでしょうか。その希望を実現する、書籍の本文を検索対象とした検索サービスが、Googleが提供する「Google Print」です。Webサイト等で公開されている情報も膨大ですが、その一方、書籍でしか取得できない情報も数多いというのも周知の事実でしょう。そのような背景から、この「Google Print」は各所から期待されています。

ところが、この「Google Print」に著作権の問題が浮上しています。「Google Print」は、出版社を対象とした「Google Print for Publishers」、図書館を対象とした「Google Print for Libraries」と、いくつかのサービスに分けられています。今回、その「Google Print for Libraries」に対して、米国およびカナダの大学による非営利出版活動に関する団体American Association of University Professors(AAUP)が、懸念を表明しました。AAUPは、この懸念は「Google Print for Publishers」と「Google Print for Libraries」との発表のいきさつから、大規模な著作権侵害が行われる危険性を心配したものである、としています。

現在、「Google Print」は、英語版のみの提供となっています。将来的には、他の言語での提供も予定されているようです。「Google Print」のようなサービスは、知的財産権に関わる我々にも大変有益なサービスですので、著作権上の問題が解決したすっきりとしたかたちでの日本語版の提供を待ちたいと思います。

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