より使いやすいペットボトルを求めて

私が田舎から東京に出てきてまず感じたことは、水がまずいということです。だからといってペットボトル入りのお茶を買うようなタイプでもないのですが、それでも、2リットル入りのペットボトルのお茶や水はちょくちょく買う機会があります。

このペットボトル、よくよく見ると、いや、よく見なくてもわかると思いますが、製品によって様々な形状をしています。例えば、あるミネラルウォーターのペットボトルは、鉛直方向の真ん中部分にちょうど指がはまるくらいの凹みが施されていて、大変持ち易くなっています。そこで、今回は、ペットボトルのデザイン、特に、ある2リットル入りのペットボトルに取っ手を付けたものについて考えてみました。

この取っ手は、コップにお茶を注ぐ際に注ぎ易くする目的で付けられたものと考えられますが、確かに2リットルのお茶ともなるとその重さは2キログラムになるわけですから、取っ手が無いものよりも持ち易さは格段にアップしていると思います。また、このペットボトルは注ぎ口も従来のものに比べて大きくなっており、ボコボコと波打って注がれることもなくなり、お茶の飛び散りが防がれています。この辺りはすごく考えてデザインされていると思いました。

しかし、実はいい事ばかりではないことにも気づきました。まず、取っ手がペットボトルの上の方に付いているため、注ぐ際に意外とペットボトルを傾けづらいことです。また、注ぎ口を大きくしているのはいいのですが、その注ぎ口の高さが低いため、キャップをするときに締めづらいということです。他にも細かいですが、取っ手をつけたことにより、ラベルをシールにして、側面に貼り付けているため、分別してゴミとして出す際にやや手間である、ということです。

以上のように、取っ手の付いたペットボトルは、良い面もあるが、反面使い勝手の悪い面もあることがわかりました。

一方、その他のペットボトルも見てみると、あるペットボトルはゴミとして出す際に潰し易いように作られています。しかしこれも、潰れ易いため実際に注ぐ際に不安定であることが気になります。また、あるペットボトルは、そのペットボトル本体に施されている溝にちょうどラベルの端が入り込んでいて、ゴミとして出す際にラベルが非常に剥がしづらいものもありました。

このように、どのペットボトルも一長一短あって、まだまだ改良の余地があるように思われます。

なお、このように、デザインの創作は、装飾的なデザインばかりでなく使い易さを求めたデザインや安全なデザイン、誰でも分け隔てなく使えるデザイン等にも向けられていることがわかります。また、意匠法による登録例を見てみても、ペットボトル(物品名:包装用容器)は登録例が多数見られました。凹み部分を意匠を受けようとする部分とする部分意匠の登録例もあり、戦略的なデザイン創作の保護にも力が向けられています。

いずれにしても、まだまだ、よりよいペットボトルを求める旅は続きそうです。

※この記事は一般的な情報、執筆者個人の見解等の提供を目的とするものであり、創英国際特許法律事務所としての法的アドバイス又は公式見解ではありません。