世界知的所有権機関(WIPO)は、2006年7月24日、人気俳優のトム・クルーズと同一名称からなる「tomcruise.com」のドメイン名を登録したAlberta Hot Rodsに対して、「tomcruise.com」をトム・クルーズ氏に移転するよう命ずる決定をした。

ドメイン名は、ご存知のようにインターネット上のアドレスにあたるもので、インターネットの普及とともに、著名商標、著名人名の相乗りが問題となり、2000年以降は、この問題に対する判決やドメイン名の取り扱い等が新設されている。

日本でも、日本弁護士連合会日本弁理士会が共同で設立した日本知的財産仲裁センターが、ドメイン問題を取り扱っている。この日本知的財産仲裁センターは、知的財産の紛争処理等を行うADR(裁判外の紛争解決手段)機関という位置づけである。

日本でも、 裁判事例として、goo事件(H14.10.17 東京高裁 平成14(ネ)3024 商標権 民事訴訟事件)等がある。

本件についてのWIPOの判断は、 Alberta Hot Rodsがトム・クルーズ氏のファンに対して、 クルーズ氏本人と何ら関係のない商品やサービスをファンに購入させる目的でこのサイトを利用したことを持って移転命令を決定することとしたものである。

他にも、セリーヌ・ディオンさん(歌手)等が被害にあっていたようだ。

WIPO関連情報:

http://arbiter.wipo.int/cgi-bin/domains/search/CaseCatReport?lang=eng&case_id=9040

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