(中国知識産権報より抜粋)中国のPCT出願は、年々増加する傾向にある。以下、各種分析・比較によって、その利用状況の特徴を纏めた。

1. 出願件数の増加が速いが、総件数は米国・日本に比べて極めて少ない

PCT条約を締結した当初(1994年)は僅か103件の出願しかなかったが、2007年には5,458件あり、世界の総件数の3.46%を占め、7位となった。また、2005年~2007年の年平均増加率は47.7%であり、世界で最も高い増加率を示した。

一方、2000年~2007年の出願総件数では、一位の米国が357,509件で、二位の日本が152,824件で、全件の36.0%と15.4%を占めるに対し、中国は18,443件で米国の約1/20であり、十位であった。

2. 出願人が高度集中している

PCT出願人はトップ3に集中している。一位の華偉技術有限公司は累計3,124件で、中国のPCT出願総件数の約1/5を占めており、2008年のPCT出願件数は世界一となった。一方、4~7位の出願人の出願総件数は、いずれも100件を超えなかった。

3. 比較的に通信、医薬、化学分野に集中している

トップ5の出願分野は、それぞれ電気通信技術(H04)、医学または獣医学;衛生学(A61)、有機化学(C07)、生化学、酒、酵素学、遺伝子工学(C12)、計算、計数(G06)である。これらの分野の出願総件数は全体の78.6%を占める。

4. 外国への出願におけるPCTルートの利用率が低い

2006年に、米国では外国への出願の71.4%がPCT出願であるに対して、中国と日本はわずか30%程度、韓国は15.9%であった。

5. 国内段階に入る件数が米、欧、日に比べて明らかに少ない

以上

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