米国最高裁は、米国ですでに著作権が消滅して公共の財産となった著作物に関し、外国で未だ著作権で保護されていることを理由に保護を復活させた外国の著作物の利用の是非について判断することになった(2011.3.7)。

米国議会は、GATT のウルグアイラウンド合意に基づいて、1994 年に著作権に関するベルヌ条約を国内でも適用して他国で保護されている著作物を米国でも同様に保護するようにと、該当する著作物に対し米国における著作権による保護を復活させた。

原告は、米国で既に著作権が消滅した著作物を利用できなくすることは、例えば図書館やアーカイブへの自由なアクセスを妨げるものであり、つまり議会で通過した1994 年の法律は違憲だとして上告していた。控訴審では原告の主張は退けられており、上告審での判断が注目される。

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