2012年6月29日、欧州首脳は、欧州統一特許裁判所に関する協議のうち第一審裁判所の中央部局(central division)の設立地について合意した。これにより、欧州における統一的な特許保護制度の創設に向けた最後の障害は取り除かれたと見られる。

欧州統一特許裁判所については、イタリアとスペインを除くEU加盟のヨーロッパ25カ国によって、欧州単一効特許とのパッケージで協議が続けられてきた。2011年12月に一部の事項については合意に達していたが、中央部局の設立地は継続して協議されていた。今回の合意により、中央部局はパリに設置され、特定技術分野の専門部局がミュンヘン(機械工学等)とロンドン(化学、ライフサイエンス等)に設置される。
欧州理事会のウェブサイトによれば、「統一特許パッケージ」は、7月中に欧州議会の議決を経て、理事会が採択する模様。その後、2012年後半に加盟国が統一特許裁判所に関する合意に署名、13カ国以上の批准により発効する。なお、同ウェブサイトでは、2014年初頭に発効見込みとされている。

(参考)
European Council – EU unitary patent – a historical breakthrough
http://www.european-council.europa.eu/home-page/highlights/eu-unitary-patent-–-a-historical-breakthrough?lang=en

EPO welcomes historic breakthrough on the unitary patent
http://www.epo.org/news-issues/news/2012/20120629.html

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