特許庁は、2016年11月21日付けのニュースリリースで、同日から面接審査の関連施策を順次拡充することを発表した。目的は地域イノベーションの推進とされており、発表された施策には下記の4項目が含まれている。

2016年11月21日から

  • 出張面接審査において、遠隔地の開発者や弁理士等がテレビ面接システムを使用して参加することが可能に
  • リサーチパークや大学等の地域拠点における権利化・活用支援を目的とした地域拠点特許推進プログラムを開始

平成29年度(2017年度)から

  • 「巡回特許庁」の開催地域を、平成28年度の6地域から、9地域に拡充
  • 特許庁に「面接審査支援室(仮称)」を新設し、面接審査支援体制をより万全に

平成28年度の「巡回特許庁」については、2016年11月21日から12月16日まで「巡回特許庁 in KANSAI」が実施され、出張面接審査のほか、テレビ面接審査デモンストレーション、各種のシンポジウム、セミナーなどが開催された。

また、関西では、2017年10月までに「INPIT近畿統括拠点(仮称)」を開設することとあわせて、下記の3項目の実施が予定されている。

  • 毎月第1・第3金曜日を出張面接審査の重点実施日に設定
  • 「出張面接審査室」及び「テレビ面接審査室」を設置
  • 面接審査の申込受付を実施

そのほか、全国9カ所にある経済産業局特許室においては2017年4月からテレビ面接審査スペースを設置し、面接審査の申込受付を開始する予定となっている。

出典3では、下図のように出張面接審査の実施状況が紹介されているが、特許庁は、今後の施策により、現在の約2.5倍にあたる年1,000件の出張面接審査に対応できる体制を平成32年度(2020年度)までに整えるとしている。これにより、地方の出願人・発明者と審査官との間でより円滑なコミュニケーションが取られ、審査効率化の促進が期待される。

<出張面接審査の実施状況(2015年度)>
20161226-2

【出典】
(1)経済産業省「面接審査を拡充します ~「INPITインピット近畿統括拠点(仮称)」でも面接審査が受けられるようになります~
(2)特許庁「平成28年度 巡回特許庁を開催します!
(3)特許庁「とっきょ Vol.30(12・1月号)

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