欧州特許庁拡大審判部は、2016年11月29日、部分優先に関する問題を取り上げた事件(G1/15)について、いわゆる、「毒入り優先権(Poisonous/Toxic Priority)」・「毒入り分割(Poisonous /Toxic Divisional)」の懸念を解消させる判断となる指令(Order)を示した。

その後、判断に関する詳細な理由を含む審決(Decision)が2017年2月1日付けで公表された。審決は全48ページにわたっており、17ページ以降のReasons for the Decisionのセクションにおける小見出しは下記の通りとなっている。

  1. Admissibility of the referral
  2. Context of the referral
  3. Scope of the referral
  4. Legal framework of the priority right
    4.1 Priority is a right
    4.2 Substantive condition of “the same invention”
    4.3 Effects of the priority right
    4.4 (小括:小見出しなし)
  5. Partial and multiple priorities
    5.1 The EPC provisions
    5.2 The historical documentation relating to the EPC
    5.3 (小括:小見出しなし) ※過去のG2/98に対する拡大審判部の判断に対する言及を含む
  6. Assessment of the same invention
    (6.1~6.7については、小見出しなし)
  7. Conclusion ※最後に示されているOrderは、2016年11月29日付けのものと同一

【出典】
欧州特許庁「Referrals pending before the Enlarged Board of Appeal
欧州特許庁「Enlarged Board of Appeal of the EPO rules on partial priorities」※本件の結果が与えうる影響を考慮して審査・審理が停止されていた案件について、審査・審理を再開することに関する発表
欧州特許庁「European Patent Register: EP0921183」※対象特許の経過情報:2016年11月29日付けの指令(Order)及び2017年2月1日付けの審決(Decision)が、本事件(G1/15)の判断

【関連記事】
知財トピックス(欧州情報)[特許/EP] 欧州特許庁拡大審判部、「Poisonous Priority(毒入り優先権)・Poisonous Divisional(毒入り分割)」 に関するG1/15の口頭審理開催日は2016年6月7日及び8日 2016-05-10

※この記事は一般的な情報、執筆者個人の見解等の提供を目的とするものであり、創英国際特許法律事務所としての法的アドバイス又は公式見解ではありません。