図1~2は、出典(1)で示されている統計データに基づいて、日本・米国・欧州・中国・韓国のIP5における特許審査期間の推移をグラフで示したものです。

米国及び韓国も短縮傾向にありますが、一次審査通知及び最終処分のいずれについても、日本が5年間で大幅に短縮したことがわかります。また、出願件数の急増が続いている中国では、最終処分までの期間は同水準を保ちつつも、一次審査通知までの期間は長期化しています。

<図1:IP5における一次審査通知までの平均期間>

図1:IP5における一次審査通知までの平均期間

また、欧州は、図2に示す最終処分期間は変動幅が大きいものの、欧州特許庁の年次報告書における中央値の推移(※図2は平均値の推移)は、2017年が対前年比で-1.2か月の22.1か月で、長期的には短縮傾向にある模様です。

<図2:IP5における最終処分までの平均期間>

図2:IP5における最終処分までの平均期間

【出典】
(1)five IP offices「IP5 Statistics Report 2016 Edition
(2)
欧州特許庁「Annual Report 2017: Quality indicators

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vol. 82 知財情報戦略室:日本および中国の特許・商標関連統計を読み解く 2018-04-01 ※日中における特許出願件数の動向のほか、日本における特許査定率の推移を紹介した記事

***追記(2018年4月25日、5月1日)***
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