2018年6月19日発行分で米国特許の登録番号が第10,000,000号に到達し、区切りとなる特許は米国の軍需製品メーカーであるレイセオン・カンパニー(Raytheon Company)による出願に付与されました(公報(PDF)はこちら)。なお、その前の番号後の番号では、第9,999,998号と第10,000,005号は譲受人が日本企業である出願に付与された特許で、その2件の番号の間では第10,000,000号のみが発明者が米国人かつ譲受人が米国人となっています。

ところで、米国特許商標庁(USPTO)は、今年の春頃に特設サイト(https://10millionpatents.uspto.gov/)をオープンして、3月には第10,000,000号以降の米国特許証に使われる表紙の新デザインを公表するなど、記念ムードを高めていました。

<図1:米国特許証表紙の新旧デザイン>
米国特許証表紙の新旧デザイン
※いずれも出典より引用

特設サイトからもリンクされているUSPTOによるプレスリリースでは、最初の米国特許が発行された1790年から228年を掛けて第10,000,000号に到達したとあります。しかしながら、特設サイトでの説明によれば、実は、1836年に番号が一度リセットされているため、第10,000,000 号が10,000,000件目の登録ではありません。また、米国特許法(35 U.S.C.)は、いわゆる特許(実用特許;utility patent)のほかに、意匠特許(design patent)及び植物特許(plant patent)の付与についても規定しているため、これらすべての特許についての登録を含めると10,000,000 件はすでに達成していたことになります。

<図2:1838年当時の米国特許証表紙>
1838年当時のデザイン※出典より引用
※番号が一度リセットされた後の1838年のデザイン。左上には「679」の数字があることから、John J. White 氏による「SAFETY LIFE-PRESERVER」に関する発明について、1838年4月7日に付与された特許と思われます。

【出典】
米国特許商標庁「10 Million Patents

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