今年も7月に入り、特許庁から特許行政年次報告書が公表された。国内外の出願動向や特許庁の取り組み等がまとめられており、参考になる情報も多い。その中から、日本における出願動向について紹介する。

特許出願件数は過去10年以上に亘って漸減が続いており、昨年は307,969件であった。意匠出願件数はここ10年ほど横ばいで昨年は31,489件であった。商標出願件数は2017年まで増加した後、ここ数年は横ばいで昨年は190,773件であった。

全体の出願件数の動向はご存知な方も多いと思われるが、内外国人別で見るとまた違った傾向が見えてくる。

表1を見ると、この1、2年は外国人の特許出願件数は増加している。

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表2を見ると、外国人の意匠出願件数は過去10年に亘って増加しており、10年で約2.3倍になっている。

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表3を見ると、外国人の商標出願件数は過去10年に亘って増加しており、10年で約2倍になっている。いずれの法域でも、中国人による件数増加への寄与が大きく、日中の経済的な結びつきの高さが伺える。意匠では中国人だけでなく、米国人や韓国人の出願も増加している。これは、知財戦略において日本の意匠権を重視している姿勢であると思われる。

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【出典】日本特許庁「特許行政年次報告書2020年版」(上記表は報告書より引用)

※この記事は一般的な情報、執筆者個人の見解等の提供を目的とするものであり、創英国際特許法律事務所としての法的アドバイス又は公式見解ではありません。