創英は、実務未経験者を積極採用しているようですが、その理由は?
昨今、採用条件を『実務経験者に限る』とする特許事務所が増えているようです。これでは、『未経験の人は他所で実務経験を積んで、即戦力になってから当所に応募してください』と言っているのと同じです。
実務経験者は、実務を経験したから経験者になるのであって、実務経験できる環境がないと未経験者は実務経験者になることができません。特許事務所などが採用条件で『実務経験者に限る』とするのは身勝手との誹りを免れない、と考えています。
たしかに未経験者は、採用しても一定期間は仕事の助けにならないし、一人前に育つ前に辞められたら丸赤字で、育ってから辞められたら困るし辛い。それゆえ、利益優先で考えたら『採用は実務経験者に限る』とするのは経営者心理としては理解できます。
しかし、それは違います。
今は採用側にいる者も、自分だって未経験の頃に実務経験できる環境があったからこそ“今の自分”がある、という事実を忘れてはなりません。実務の素人が実務経験を積む場を提供するのも、特許事務所の社会的責任と使命の一つであり、創英はたとえ青臭いと言われても、その社会的責任と使命を果たしていきます。
ただし、
実務経験者の採用を否定しているわけではありません。経験者はその経験で培ってきたものを評価して採用しますし、実際にも、創英に入ってくる人の2~3割は特許事務所や企業の知財部、さらに特許庁での知財実務経験者です。経験者は、それまでの実務経験で得た知恵や知見を創英に還元することで、更に実務家として成長し進歩することが期待されています。