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[意匠/ブラジル] 工業デザイン審査マニュアルの改訂

 ブラジル産業財産庁(INPI)は、2026年1月22日付けで、意匠審査基準に相当する工業デザイン審査マニュアル(Manual de Desenhos Industriais)の改訂を公表した。
https://manualdedi.inpi.gov.br/projects/manual-de-desenho-industrial/wiki/Atualiza%C3%A7%C3%B5es

今般の改訂により、ブラジル産業財産庁は、ブラジル出願と優先権書類(第一国出願)との関連性を評価する際に、より厳格な基準を適用することとなった。主な変更点は以下の通りである。

【改訂の要点】
●優先権維持条件の厳格化
ブラジル出願時の図面と、基礎となる優先権書類の図面との「完全な一致」が厳格に要求される。そのため、表現方法(線画、写真等)や細部の不一致が、優先権喪失に直結するリスクが高まることが考えられる。

したがって、例えば日本出願を基礎としてブラジルに優先権主張することが見込まれる場合は、ブラジル出願時に図面の修正が伴わないよう、日本出願の時点で留意することが求められる。

なお、筆者がコンタクトしたブラジル現地代理人によれば、ブラジルにおいて提出が不要な図面(例えば使用状態を示す参考図等)の削除は許容される可能性が高いとのことだが、現時点で確定的な情報は得られていない。

●補正機会なき優先権喪失
優先権書類が期限内(出願日から90日)に提出されない場合や、提出書類とブラジル出願の意匠との関連性が認められない場合など、特定の状況下では、補正の機会なく自動的に優先権が失われる可能性がある。

上記のとおり、今般の更新により、これまで許容されていた可能性のある軽微な修正(図面間の不一致等)が、優先権という重要な権利の喪失につながることが懸念される。

優先権主張を伴ったブラジル意匠出願を行う際は、優先権主張の基礎となる第一国出願の書類と、ブラジル出願用の書類(特に図面)との間に不整合がないか、出願前に徹底的に確認することが重要であると言える。

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