[特許/米国] Streamlined Claim Set Pilot Program
米国特許商標庁(USPTO)は、2025年10月より「Streamlined Claim Set Pilot Program(簡素化クレームセット・パイロットプログラム)」を実施しています¹。本プログラムの適用が認められた出願は、早期審査を受けて最初のOA(オフィスアクション)が発行されることになります。Track Oneを利用して早期審査を受けるためには、通常$4,200の高額な庁費用が必要となりますが、本プログラムを利用すれば無料で早期審査を受けられるという大きなメリットがあります。以下にリストアップするように要件は厳しいものの、2025年10月27日より前の出願で、まだOAが発行されていない案件に対しては、十分に利用を検討する価値のあるプログラムと言えます。
1.申請要件
- 申請費用:無料(従来は、所定の費用($150)が発生していましたが、2026年6月10日以降の提出分から全面的に無料化)
- 出願要件:2025年10月27日より前に出願された通常の特許出願(非仮出願)の原出願
- 2025年10月27日以降の出願は本プログラム利用不可
- PCT米国国内移行出願、および米国の継続/分割出願は本プログラム利用不可
- 他国出願の優先権主張を伴うパリルート出願は本プログラム利用可
- クレーム数:独立クレーム1項以下、総クレーム数10項以下
- マルチクレームがあると、本プログラム利用不可
- 本プログラム申請と同時に予備補正(Preliminary Amendment)を行うことでクレーム数の調整が可能
- 進行状況:最初のOAが未発行であり、且つ、まだ審査官が割り当てられていない状態であること
- 申請回数:同一発明者につき最大4件まで
- その他:DOCX形式で出願していること、出願非公開申請をしていないこと(または、申請を取り下げていること)
2.申請方法および期限
- 方法:Patent Centerを通じて指定様式(PTO/SB/472)を電子提出
- 期限:2026年10月27日、または各技術センター(TC)につき200件に達するまでのいずれか早い方
3.現在の利用状況(2026年5月12日時点)

現在、計158件の申請が受け付けられ、そのうち76件が承認されています。全てのTCにおいて承認件数が上限(各200件)を大きく下回っており、現在は余裕をもって申請が可能な状態です。
その他、詳細規定については、2025年の連邦官報およびUSPTOの公式ウェブサイトにてご確認いただけます。
【出典】
1.USPTO「https://www.uspto.gov/patents/initiatives/streamlined-claim-set-pilot-program」