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2012.06.14
選択発明の歴史と今後
「選択発明」との用語や定義は特許法にはない。しかし、選択発明は、半ば慣行的に、当然にその物が存在するとの暗黙の了解の内に、その定義や意義が厳密に問われることもなく、構成上は新規性も進歩性もないと見られる発明に対して特 […]
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2012.05.24
情報提供制度の活用
今までも何度か話題にしましたように、ここ3年ほどで、無効審判で特許を無効にすることが困難な傾向になっています。そうなると、権利化されると困る他社の特許については、権利化される前の審査の段階から、十分にウオッチして先行技 […]
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2012.05.07
特許権存続期間延長登録出願の新運用について
特許権存続期間延長登録出願についての特許庁の運用を違法とした平成21年5月の知財高裁判決が、平成23年4月の最高裁判決(平成21年(行ヒ)第324~326号)で支持されたことを受けて、同年12月28日に審査基準が改正さ […]
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2012.04.20
審判手続の法令違背判決「平成22年(行ケ)第10298号判決」について思うこと
平成22年(行ケ)第10298号判決は、拒絶査定不服審判を請求するとともにした補正について、拒絶理由を通知することなく、審決で、進歩性欠如を理由として補正を却下したことについては、特許出願審査手続の適正を貫くための基本 […]
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2012.03.30
改正後の無効審判、訂正審判についてのガイドライン
平成23年改正法によって4月1日以降に請求される無効審判等が大きく変わり、その内容については、特許庁のホームページに順次掲載された法改正の説明会テキスト、法改正の解説書、審判便覧の改正内容で知ることができました。 […]
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2012.03.06
最近の無効審判の有効審決について思うこと
最近、無効審判事件において、有効審決が増加しています。これは、ブログ「特許における最近の審決取消訴訟の動向」で述べたように、2008年から、審決取消訴訟において、有効審決の支持率が大幅に上昇し、一方無効審決の支持率が […]
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2012.02.17
プロダクト・バイ・プロセス・クレームに関する大合議判決と関連判決について
注目していたプロダクト・バイ・プロセス・クレームについての知財高裁の大合議判決が、1月27日に出されました。大合議判決は、取り下げ事件を除くと、これで5件目になります。 この大合議判決(平成22年(ネ)10043)は、 […]
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2012.02.07
審判官からの取下げ要請について
最近、審査官ないし審判官から受ける電話連絡が増加した感がある。その殆どは、本来、新規性、進歩性、明細書の記載要件等を満足し、特許性が存する出願について、有効な補正の示唆や提案であって、審査・審判の処理の迅速化に直結す […]
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2012.01.18
数値限定についての新規事項の追加の判断
最近、当初明細書に記載されていない数値限定を、補正(又は訂正)により特許請求の範囲等に加えたとしても、新規事項の追加にあたらないという判決が出されるようになってきている。(1)平成23年(行ケ)第10139号「紙容器用 […]
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2011.12.21
最近目立つシフト補正に留意との拒絶理由通知
シフト補正についての制度導入時から懸念されていたことですが、シフト補正が問題になるケースが多くなっているようです。 以前のケースで、対応が厄介だったことの1つは、最初の拒絶理由通知において、平成19年4月1日以降の出願 […]