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2011.12.08
「除くクレーム」の現状
周知のとおり、平成20年5月30日の大合議判決・平成18年(行ケ)第10563号「感光性熱硬化性樹脂組成物及びソルダーレジストパターン形成方法」を受けて、平成22年6月1日に審査基準の「除くクレーム」に対する取り扱いが改 […]
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2011.11.22
特許侵害事件における無効抗弁の利用状況
特許侵害事件における無効抗弁の利用状況は次のとおりです。 無効抗弁の利用は、ほぼ7~8割で一定化しています。 無効抗弁とともに無効審判を請求するものが多くなっています。特許侵害事件における特許性の判断の状況は次のとおりで […]
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2011.11.10
「発信主義」の落とし穴
意思表示は到達主義が原則であり(民法97条1項)、この意思表示には、通常、行政手続も含まれる。 しかし、特許庁に提出する願書等の書類については、郵便局の窓口に差し出した日時をもって、特許庁に提出したものとみなされる(特 […]
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2011.10.31
ブラジャー事件と冒認に関する法改正
真の発明者から発明を盗んだ他者が出願を行った、いわゆる冒認出願については、特許権の設定登録がされてしまうと、裁判によっても、真の発明者に特許権の移転登録を行うことはできませんでした。このことは、共同で発明したにもかかわ […]
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2011.10.12
侵害事件の地裁判決の動向
侵害事件の地裁判決の動向は、以下の表のとおりです。 判決・和解件数は、2010年においては、判決件数が36件、和解件数が24件であって、2001年(判決件数:102件、和解件数:96件)をピークに減少傾向にあります(和解 […]
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2011.10.03
記載要件についての審査基準の改訂決定とプロダクト・バイ・プロセス・クレーム
明細書の記載要件に関する審査基準の改訂が正式に決定されて、10月1日以降の審査に適用されます。 前にも述べましたように、今回の改訂では、審査官の厳しすぎる判断を是正することを目的にサポート要件を中心にかなりの改正がさ […]
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2011.09.26
近頃の拒絶理由通知に思うこと
特許法36条第4項第1号(実施可能要件)及び第6項第1号(サポート要件)の拒絶理由通知を受けて、またこれか・・と思うことがある。 案件が異なっても、その拒絶理由通知の書き振りがほとんど同じなのである。ワープロにデフォルト […]
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2011.09.12
拒絶査定不服審判の審理結果から思うこと
2010年の拒絶査定不服審判の審理結果は下図のとおりとなっています。審判請求時に「補正あり」は全体の8割強であり、そのうち前置審査において特許になるのは50%弱です。審判請求されたもののうち約6割が審判合議体によって審理 […]
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2011.09.05
無効審判での権利者有利の傾向と法改正
今回の法律改正によって、無効審判制度が変わります。最大の変更は、審判合議体が権利無効と判断すると、審判長は無効審決の予告をしなければならず、権利者はそのときには訂正請求の機会を与えられることです。ただし、従来の審決取消 […]
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2011.08.29
近頃の判決に思うこと
おやっ?と思う判決を受けることがある。無論、当方当事者に有利なこともあり、不利な結果であることもある。受任当初は、特許庁の運用や審査基準から見て、これは無理かな・・と思われるケースでも、代理人としては事務所の力を結集し、 […]