弁理士試験について語る

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第1部 王道を行く弁理士試験勉強法

第1話.①長期戦は避けて、②苦労や犠牲は最小限にして、③最後には必ず合格する勉強法

2018/08/26 公開

「王道を行く弁理士試験勉強法」などという大上段に構えたタイトルを付けましたが、どういう勉強法が試験合格の最適コースになるのかは、人それぞれであってケースバイケースです。ただし、①できるだけ早く(長期戦は避けたい)、②できるだけ楽に(無駄な苦労や犠牲は最小限に)、しかも、③確実に合格したい(合格できずに諦めるのは嫌だ)というのは、すべての受験者の共通の願いでしょう。実は、この①、②および③の優先順位をどうするか、これらのバランスをどのように付けるか、が最初の問題です。

 

弁理士試験はかなり難関の国家試験ですから、生半可なことでは合格できません。覚悟と、努力と、犠牲の三要素が必要です。世紀の変わり目から数年前までの時期、合格者大量増産によって相対的に楽な試験になりました(それでも合格率11%未満)が、その後は再び難関試験に戻っています。巷には、種々の合格体験談/体験記が出回り、短期合格や効率的合格の手法が語られていますが、貴殿が“普通の人”であって、一般的な社会環境で生きているならば、これらの成功体験を安直に鵜呑みして道を誤ることがないようにアドバイスしておきます。

試験勉強に画期的な方法はありません。地道に日々の泥臭い努力を積み重ねていく勉強が必要不可欠です。その場合、受験者であるご自身の年齢、立場、環境などは冷静に評価しておくべきでしょう。まず、人間の記憶力や理解力は加齢とともに低下する、と心得るべきです。25歳の受験者と45歳の受験者が、同じような手法で同じ時間だけ勉強した場合、25歳の受験者が合格できても45歳の受験者が合格できないというのは、ごく普通にあり得る、自然の摂理の一種です。2017年の試験統計でも、各年代の合格率は、20歳代が9.1%、30歳代が7.8%、40歳代が5.0%、50歳代が3.0%ですから、加齢とともに合格が難しくなるのは明らかです。

無職の受験者と有業の受験者の場合でも、勉強にとれる時間の余裕は全く異なりますから、当然に合格率は違ってきます。また、選択科目には免除制度がありますから、この適用を受けられるか否かでも合格率は違ってきます。2017年の試験統計でも、志願者に占める選択免除者の割合は48.8%でしたが、合格者に占めるその割合は83.7%でしたから、選択科目が免除されていない受験者が不利なのは明らかです。

結局、20歳代~30歳代前半で選択免除の志願者は、かなり有利な試験だということを統計から読み取ることができます。万一、貴殿がこの2つの条件を満たしているのなら、決して受験を後回しにしないで今こそ本気になる必要があります。自然の摂理である加齢現象により理解力と記憶力が落ちてしまう前に、気合を入れて勉強してサッサと合格することに必死になったほうが良い。弁理士試験は難関試験ですが、難関であればこそ人生をかけて挑戦する価値があります。特に20歳代~30歳代前半の若い人たちには、若いうちに難関資格を取得することで、知財の分野で血沸き肉躍る人生に挑戦するチャンスも巡ってくるでしょう。

商業ベースの受験指導機関の場合は、受験者を基礎講座に集めてなんぼ、受験者にテキストを売ってなんぼ、受験者を模擬試験や答案練習会に集めてなんぼ、という資本主義の論理の下で、受験指導を事業/商売としてやっています。合格しにくい年代の人、なかなか受験を諦めない人たちは“おいしい”お客様です。受験指導機関の宣伝文句や合格体験談に触れたときは、自身の年齢、立場、環境などから“何をなすべきか”を冷静に判断することも必要でしょう。

「王道を行く弁理士試験勉強法」は、前述の通り、人それぞれであってケースバイケースです。①長期戦は避けて、②苦労や犠牲は最小限にして、しかも、③最後には必ず合格したい、という受験者共通の3つの願いに対して、自分なりの優先順位を付けて自分なりの比重でバランスさせた勉強法、これが「王道を行く弁理士試験勉強法」のベースとなります。
その場合、上記①および②を意識するあまり、上記③が結果的に疎かになったりしないよう、十分に注意すべきでしょう。弁理士試験は合格率が数%の難関試験ですから、予備校に通って何回か受験すれば必ず合格できるようなものではありません。特に、知財の仕事にこれから就く(既に就いている)という人は、最も優先すべきは上記③の「最後には必ず合格する」ということですから、安直な勉強法に安易に走ったりせず、基本重視でリーガルマインドを涵養していく勉強法を心掛けるべきでしょう。

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プロローグ

第1部 王道を行く弁理士試験勉強法

第2部 短答・論文・口述式試験対策各論

第1章 短答試験

第2章 論文試験

第3章 口述試験

第3部 受験生活を乗り切り、不合格を乗り越える

第4部 弁理士を志望している方に「本音ベース」で贈る言葉

エピローグ

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