弁理士試験について語る

  1. TOP
  2. 弁理士試験について語る
  3. 第4話.短答試験本番での心得
LINEアカウント 創英の弁理士が受験生を応援します。

第2部 短答・論文・口述式試験対策各論第1章 短答試験

第4話.短答試験本番での心得

2019/04/02 公開

短答式試験の満点は60点です。わずか1点差で合否が分かれます。
「ほんやら日記」2007年05月17日付では、合否のライン上にいる受験者の皆さんに向けて、「本番での心構え」を3つ、申し上げています。
第1は「捨てる勇気を持つ」こと。
第2は「迷ったら最初の直感でいく」こと。
第3は「同じ枝が連続しても気にしない」こと。
これを順番に引用して解説します。

「ほんやら日記」からのピックアップ

≪第1.捨てる勇気を持つ≫
勉強していた範囲から外れた問題に直面したら、「それは捨てる」ことが秘訣です。そもそも、合格するために満点は必要なく、例えば60%正解が合格ラインなら40%は間違って良いのです。
勉強していない範囲は、いくら考えても無駄です。単なる無駄に留まらず、「貴重な試験時間の損失」にもなります。鉛筆を転がしたり、自分のラッキーナンバーなどで「テキトーに解答」して、サッサと次の問題に取り組みましょう。

勉強範囲から外れた問題が出たら「捨てる!」のが基本の対策ですが、鉛筆を転がす前に5つの選択肢は軽く目を通したい。
例えば「次のうち、正しいものはどれか?」という問題で5本の枝がある場合、テキトーに5枝から選んで解答すると、正解の確率は20%です。ところが、5枝を通読すると、例えば2本の枝は常識的ないし過去の“うろ覚え”の記憶から「誤っている」と判断できることがあります。そうすると、残り3本の枝に正解があるわけです。
そこで、テキトーに3枝から選んで解答し、正解の確率を20%から33%に上げたところで打ち切りとします。その後は、ごちゃごちゃ考えずに次の問題に取り掛かる、という時間節約的/合理的な対応が大切です。

「ほんやら日記」からのピックアップ

≪第2.迷ったら最初の直感でいく≫
解答が一巡して、残った時間で見直しをしたとき、「あれ? こっちの枝が正解かなぁ」と悩むことがあります。悩み始めると、「こういう場合もあるんじゃないか」とか、「ああいう場合もあるんじゃないか」とか、とにかく悩みが尽きなくなる。
こんなときは、ある程度の根拠や、自分なりの確証がない限り、「最初の答えを変えるのは危険」です。迷って解答枝を変えたことによって正解となることも、もちろんあります。しかし、変えたことで不正解となる確率の方が高いです。自分の直感を信じて下さい。

全問を解答するのに精いっぱいで試験時間は余らない、という人には無縁の注意点ですが、これで1点、2点を失う人が意外と多い。試験の終了間際に迷って解答を変えてしまい、それで合格点に1点だけ届かなかった、というのは残念過ぎます。
受験指導機関の模擬試験問題では、いわゆる引っ掛け問題や、制度の些末な部分を問う問題も見かけますが、本試験の短答式問題の大半はオーソドックスに作られています。試験の終了間際には気持ちの余裕が失われて、焦りが出てきます。そういう状況で、ああでもない、こうでもないと考えを巡らせると、迷いが嵩じて不正解の枝が正解の枝であるかのように錯覚しがちです。
それゆえ、試験の終了間際に五分五分で迷うようなときは、最初の選択枝を変えてはいけません。四分六分で迷うときでも最初の枝を変えるのは慎重であるべきでしょう。そして、三分七分で迷うときには最初の枝から別の枝に解答を変える、くらいの心構えが良いと思われます。
試験後に、「変えた方がよかった」と思うか、あるいは「変えなければよかった」と思うかは結果論ですが、ともかく、試験の終了間際の見直しで迷った時は自分の最初の直感を信じることが、結果的には良い選択になることが多いようです。

「ほんやら日記」からのピックアップ

≪第3.同じ枝が連続しても気にしない≫
解答した枝が、例えば“2→3→2→2→3→4→4→4→4→4→?”という感じで、「特定の数字が連続」したとき、「4が連続しすぎるのは変だ」とか、「1と5が出てこないのは変だ」と思いがちです。こういうことを気にして、次の問題の解答は「4ではないだろうか…」と思っているのに、未だ出ていない「1や5を選ぶ」ようなことは、絶対やってはダメです。
特定の数字が連続するのも連続しないのも、単なる自然確率です。また、「3,4に比べて1,2,5が多すぎる」ので、「3,4をもう少し選ぼうか…」なんてバカなことを考えてはいけません。

このような“特定の数字が並ぶことで迷ってしまう”ことは、多くの受験者が経験しているようです。本試験の問題は、一つ一つが別々に作成され、それらを科目ごとに並べているだけですから、解答枝の同じ数字が連続しても何ら不自然ではありません。
よく考えてみると、これは当たり前のことなのですが、一年に一回しか巡ってこない短答式試験の合否を掛けた本番の試験会場では、終了時間が迫ってくると不安や迷いが走馬灯のように去来してきます。このため、ついつい気の迷いが生じて解答枝を変えてしまいがちです。
もしも緊張して焦りが出ているかなと感じたら、深呼吸して落ち着いて、冷静に最後の見直しをすると良いでしょう。自分の実力を信じることが第一であり、信じる者は救われることを肝に銘じましょう。

…ということで、試験「本番での心構え」を申し上げました。短答式合格ラインまで、「あと2,3点!」という人は、上記の3つを本番で実行すれば、きっと「2,3点は得点アップ!」します。
信じる者は救われます。本番まで残された日々、健康と体調管理に留意して頑張ってください。

LINEアカウント 創英の弁理士が受験生を応援します。

プロローグ

第1部 王道を行く弁理士試験勉強法

第2部 短答・論文・口述式試験対策各論

第1章 短答試験

第2章 論文試験

第3章 口述試験

第3部 受験生活を乗り切り、不合格を乗り越える

第4部 弁理士を志望している方に「本音ベース」で贈る言葉

エピローグ

CONTACT

弊所に関するお問い合わせはWebフォームよりお願いいたします。