弁理士試験について語る

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第2部 短答・論文・口述式試験対策各論第1章 短答試験

第2話.条文の「熟読理解」と「通読反復」のメリット、デメリット

2019/03/15 公開

条文の知識と理解なしに弁理士試験の問題を解くことはできません。特に短答式試験では、論文試験のように試験中に法令集を参照することができませんから、条文の意味と内容をシッカリと脳味噌に叩き込んでおくことが不可欠です。
ところが、人間ですから記憶力(記憶の持続力)には限界があり、条文を憶えても暫くすると忘れてしまいます。何度憶えても何度でも忘れてしまうところから、自分は記憶力が足りないのではないか、合格レベルまで条文を脳味噌に叩き込むことは永遠に無理ではないか、と思ってしまう人もいるほどです。

 

結論から言えば、条文の知識と理解が不十分である理由は、根本的に勉強が足りないからであって、努力不足を嘆いても問題は解決しません。では、どうするか。
条文の知識と理解を得るためには、二つの勉強法があります。

第1は、熟読理解による勉強法です。条文によって構成される制度の趣旨や背景、理由などから条文の文言の意味・意義を理解することにより、条文の意義と内容を“脳味噌に叩き込む”という方法です。例えば、受験講座を聴講して条文の意義と内容を理解する、逐条解説を読み込んで“条文の趣旨から条文を理解する”という勉強法です。
この「熟読理解」法は論文式試験の対策にもなるという意味で効果的ですが、条文を趣旨から理解しようとすると時間がかかるため、一度勉強した条文が再び勉強の対象となるまでに一定の時間を要する、という問題があります。例えば全部で300箇条の条文を、その趣旨や背景も含めて一日2時間かけて勉強した時、仮に一日に3箇条分しか勉強できなかったとすると、全300箇条を熟読するのに100日間もかかってしまいます。これでは、一度勉強した条文に再び巡り合えるのは100日後になるので、短答式試験の直前対策には不向きです。

第2は、通読反復による勉強法です。条文にこだわり、条文の語句をそのまま読み込んで理解し、条文を脳味噌に叩き込む方法です。例えば逐条解説(青本)を使って勉強する場合、条文の通読/音読をメインとし、条文の語句等の理解で躓いたときのみ趣旨を参照するようにすれば、読み込みのスピードは格段に速くなります。その結果、何度も繰り返して通読できるので、一度勉強した条文に再び巡り合えるまでの期間が短くなり、脳味噌の中に残る記憶を呼び覚ましやすくなり、短答式試験の直前対策には有利です。

短答試験合格の直前対策として、この「通読反復」勉強法を私のブログ(ほんやら日記)で公開していますので、その該当箇所を引用します。

「ほんやら日記」からのピックアップ
「条文を理解する」というのは、条文を妙なゴロ合わせや、怪しげな暗記法で「ソラで言えるようにする」ことではありません。「趣旨や背景から理解する」というのが「条文を暗記する」という意味です。でも、あと3日となった今になって、勉強の足りていない貴殿に「趣旨や背景から理解しろ」とは言えませんので、「まだ条文が理解できていない」という人は、「ともかく条文を繰り返して声を出して読む」ことに挑戦してください。

 

何度か繰り返すと、条文を見ないで暗誦できるようになります。そうしたら…次の条文に進んで、これを繰り返す。どんどん先に進むと、最初の方の条文から記憶が薄れて、どんどん暗誦できなくなりますが、まったく構いません。一度でも暗誦できれば、脳味噌の中に「刺激を与えると甦る」カタチで条文の記憶が、深層の記憶領域に残っています。
本番の試験中に問題文を読むと、一度は暗誦できてその後に忘れていた深層の記憶が、頭の中から「かすかな記憶として甦ってくる」ことでしょう。すると、問題文の5つの枝の中から正解の枝を選び出す直感が生まれてきます。

信じる者は救われますから、「自分は合格できる」と信じて、周囲が「あっ!…と驚く!」一発逆転の短答試験合格を勝ち取ってください。
試験準備に出遅れて、未だ合格の見込みを見出し得ない“参加することに意義がある”タイプの受験者諸兄の健闘を祈ります。

条文の「通読反復」勉強法のメリットを一つだけ紹介しておきます。これも、ちょっと考えれば当たり前のことですが、当たり前のことゆえに、ここで確認しておきます。

通読反復を1回、2回、3回…と何度も繰り返していくと、1回目の通読よりも2回目、2回目の通読よりも3回目、という感じでどんどん所要時間が短くなってきます。通読を繰り返すことで少しずつ脳味噌の中に条文の知識が蓄積されていくので、通読を繰り返すほど通読スピードが上がってくるのです。
これができるようになると、試験本番で脳味噌の深層の記憶が蘇りやすくなるので、問題文の5つの枝の中から正解を見出しやすくなるのです。短答式本番の直前の2,3週間は、条文の読み込みをハイスピードで繰り返す、そういう我武者羅な勉強法に徹すれば、きっと幸運の女神が微笑んでくれるはずです。

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プロローグ

第1部 王道を行く弁理士試験勉強法

第2部 短答・論文・口述式試験対策各論

第1章 短答試験

第2章 論文試験

第3章 口述試験

第3部 受験生活を乗り切り、不合格を乗り越える

第4部 弁理士を志望している方に「本音ベース」で贈る言葉

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