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2017.08.01
サポート要件違反に関する最近の判決について
この10年近くにわたって、審判も裁判も特許の権利化や権利維持の傾向が強い状況にあります。 ところが、そういう状況の中にあって、ごく最近の判決において、特許庁の審決ではいくつもの無効理由を否定して権利有効とされたもの […]
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2017.07.10
知財高裁大合議判決にみる、均等論が適用されないケースの存在
ボールスプライン最高裁判決が均等論適用の5要件を教示して以来、一般に、この均等論の5要件は、技術分野を問わずあまねく適用されると解される向きがある。 しかし、実際には、均等論の5要件が適用されないケースも存在する。 す […]
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2017.06.19
第四次産業革命と特許(その2)
今年3月6日付けの文殊マイスター弁理士のつぶやき「第四次産業革命と特許」において、産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会 第11回審査基準専門委員会WGで「IoT関連技術等に関する事例の充実化について」が議題と […]
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2017.05.30
平成28年度特許審査の質についてのユーザー評価調査報告書
特許庁は平成29年 3月29日に「平成28年度特許審査の質についてのユーザー評価調査報告書」(以下「報告書」といいます。)を公表しました。 報告書によれば、国内出願における特許審査の質全般の満足度は年々向上しており、そ […]
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2017.05.08
請求項に範囲を曖昧にし得る表現がある場合における明確性要件について
1 請求項に範囲を曖昧にし得る表現がある場合の審査について、審査基準では次のように規定している。 審査官は、範囲を曖昧にし得る表現があるからといって、発明の範囲が直ちに不明確であると判断するのではなく、明細書及び図面の記 […]
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2017.04.17
ビジネス関連発明の動向
今年も、3月24日に特許庁ホームページにおいて、「ビジネス関連発明の最近の動向について」が更新されました。 最近、注目を集めているIoT関連技術の特許と共通することが多いので、その観点からも少し状況を述べてみたいと思い […]
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2017.03.27
知財高裁大合議判決、及び最高裁判決に見る、均等論適用の拡大への動き
ボールスプライン最高裁判決(平成10年2月24日:平成6年(オ)第1083号)以来18年を経過して、平成28年3月25日、均等侵害を容認した知財高裁大合議判決(平成27年(ネ)第10014号:マキサカルシトール製造方法 […]
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2017.03.06
第四次産業革命と特許
知財の世界においても、IoT、ビッグデータ、AI等の言葉に象徴される第四次産業革命について言及されることが多くなってきました。経済産業省のホームページhttp://www.meti.go.jp/main/60sec/2 […]
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2017.02.17
TPPに伴う特許法改正
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の締結に伴う関係法律の整備に関する法律(TPP整備法)は、昨年11月10日に衆議院、12月 9日に参議院で可決され、12月16日に公布されましたが、御承知のとおり、米国トランプ大統 […]
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2017.01.23
進歩性判断における阻害要因について
2016年3月23日付けで改訂された特許・実用新案審査基準には、進歩性が肯定される方向に働く要素として、引用発明と比較した有利な効果に加えて、阻害要因について、以下の説明が追加されています。「副引用発明を主引用発明に適 […]