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2023.09.20
2022年に拒絶査定不服審判の請求件数が急増したのはなぜだろう
7月28日に特許庁のホームページに掲載された特許行政年次報告書2023年版(以下「年次報告書」)を見ていると、おや?と思う統計がありました。「拒絶査定不服審判請求件数の推移」です。 上のグラフは、年次報告書(第1部第1章 […]
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2023.08.21
数値限定発明における技術的範囲の属否において製品の一部のみが数値範囲に入った場合の製品の差止めについて
多量に生産される工業製品においては、設計値としては対象の特許発明の数値範囲内にすることを意図していなくても、製造誤差などによって、製品の一部が数値範囲に入ることがあり得ます。 基本的な考え方としては、たとえ製造誤差で […]
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2023.07.19
「競合する」抗体という機能的クレームのサポート要件
(事件の概要) 抗PCSK9モノクローナル抗体を有効成分とする高コレステロール血症治療剤に係るアムジェン社の抗体特許(特許第5705288号)が有効である判断した特許権侵害訴訟(高部裁判長)および審決取消訴訟(大鷹裁判 […]
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2023.06.21
2022年下半期特許侵害訴訟アラカルト
2017年10月以来、ほぼ半年ごとに、「〇〇年〇半期特許侵害訴訟アラカルト」と題した記事を書いてきました。今回は、その最新版としての2022年下半期の特許権侵害訴訟に関する情報のご紹介です。内容は、これまでと同様、裁判 […]
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2023.05.18
従属項についての明確性要件
今回より、「文殊マイスター弁理士のつぶやき」コーナーの執筆の一部を担当させていただくことになりました。ちょっとした小ネタを取り上げつつ、お客様に有用な知財情報をご提供できればと考えております。お付き合いのほどよろしくお […]
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2023.04.19
審決取消判決の拘束力
知的財産高等裁判所令和4年8月4日判決・令和3年(行ケ)第10090号(大鷹一郎裁判長)は、わざわざ「この判断については、本判決の拘束力(行政事件訴訟法33条1項)は及ばない。」と注記されていることが目を引きます。 […]
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2023.03.17
特許異議申立について思うところ
現行の特許異議申立制度が導入されてから、8年が経とうとしています。制度導入2年目からは毎年1000件以上の異議申立がされています(2021年度1260件)。制度としてほぼ定着したとみてよいでしょうか。 特許異議申立制 […]
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2023.02.07
特許権等の回復規定は今年の4月1日に施行されます
特許法等の一部を改正する法律案は令和3年5月14日に可決され、同月21日に公布されています(法律第42号)。 その特許法等の一部を改正する法律第1条は、特許法の ・外国語書面出願の翻訳文(第36条の2第6項) ・国内 […]
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2023.01.18
請求項に記載した数値について、その数値の測定方法を明細書に記載していなかったために、侵害訴訟で権利行使が認められなかった事例の紹介
・平成14年(ワ)第4251号「マルチトール含蜜結晶」(東京地裁、口頭弁論終結日平成15年4月15日、髙部眞規子裁判長)特許権侵害差止請求事件 1 本件特許発明(本件特許第3166102号) A ・・・密な結晶構造をもち […]
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2022.12.26
審判手続の証拠の写し等のDVD-Rによる提出
私の担当する無効審判事件において、12月初めに、120件を超える証拠の添付された答弁書(3000頁近くの紙書類が7箱の小包に梱包)を特許庁から受領しました。確かに弊所が審判請求書を提出したときも特許権者が3者の共同名義 […]
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